棚田の水がどこから来るのか学んだイモ太。
流れてきた水は田んぼにたまっているけど、なんでたまるんだろう?
水を入れる季節になったら田んぼに水がたまるんだね。楽しみだなぁ。
中田の棚田だったら5月の中頃くらいじゃな。
今思ったんだけど、雨が降っても田んぼに水はたまらないよね。
でも、お米をつくる時には水はたまるよね。なんで田んぼに水はたまるのかな?
そうじゃな。田んぼも何もしなければ水はたまらんな。田んぼに水がたまるには理由があるんじゃ。
理由…。
まずは田んぼの中のことを説明しようかの。田んぼは図のようなつくりをしてるんじゃ。
なんだか複雑だね…。
まずは畦じゃ。田んぼの縁の部分の土手のことを言うんじゃが、お米をつくるときには畦をしっかり固めているから水がたまるんじゃ。
なるほど、水をためる壁の役割をしているんだね。…でも、それだけじゃ、下から水が抜けちゃうよね。
ふぉっふぉっふぉっ、そうじゃ。そのままじゃ、底から水が抜けるのぉ。ここで大切なのが、鋤床層になるんじゃ。
鋤床層?初めて聞くなぁ…。
これは田んぼの泥の下にある層で、水を通しにくい、とっても細かい土の層なんじゃ。畦と鋤床層の両方あって水がたまるんじゃ。
なるほど。
そして、この作土層は、田んぼの泥の層のことを言うんじゃ。ここにお米が根っこを伸ばしたり、生き物が隠れていたりするんじゃ。
ぼくたちも作土層の泥の中でゆっくりすごしていたなぁ。
そして、水が入る入口のことを水口、水が出る出口のことを落とし口と言うんじゃ。人間がお米をつくり始めるまでは、水は入ってこないから、もう少し我慢じゃな。
そんなぁ~。
田んぼに水がたまる秘密を知ったイモ太。
田んぼに水がたまるのはもう少し先のお話。
今回のポイント
・田んぼの縁には畦、底には鋤床層があり、この2つの部分によって水がたまるよ。
・田んぼの泥の層は、作土層というよ。
・田んぼの水の入口は水口、出口は落とし口というよ。
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