水がたまってない棚田をぶらぶらしているイモ太。
ふと棚田にある不思議なものに気づきます。

さっきから気になってたんだけど、これって何かな?



ふぉっふぉっふぉっ、これか?これは地すべり防止用の集水桝じゃよ。



集水桝?



簡単に言うと「井戸」じゃな。



「井戸」?。なんで棚田にそんなものがあるの?



それは、田んぼがなくなっていることと関係あるんじゃ。田んぼが水をためることは説明したと思うが、田んぼがあると雨水は田んぼにたまるじゃろ?



そうだね。田んぼは水をためれるんだもんね。



じゃあ、そこが田んぼじゃなくなったら、雨水はどこにいくと思う?



うーん、地面の中かな?



そうじゃ、地面の中にしみこんでいくんじゃ。そうなると、地面の中の水がふえて、地すべりや土砂災害が起きる可能性が高くなるんじゃ。



そうなんだ。



中田の棚田に田んぼが多くあったときは災害が起きにくい場所じゃったが、田んぼが減ったことで災害が起きやすい危険な場所になっておったんじゃ。じゃから、地面の中の水を集める井戸を掘って、地面の中の水を別の場所に流す工事をしているんじゃ。



なるほど、この井戸のおかげでこの場所は安全になっているんだ。



そうじゃ、中田の棚田にはこの集水桝が8基もあるんじゃよ。





まさか、この棚田が再び田んぼに戻ることを工事した人達は予想しておらんかったじゃろうな(笑)田んぼと井戸がある光景は、日本全国まわってもこんな光景をみることはないじゃろうな。



こんな光景も貴重な景色なんだね。
中田の棚田にある井戸の秘密を知ったイモ太。
棚田が災害を防いでいることも学べたようです。
今回のポイント
・中田の棚田にある井戸は地すべりなどの災害を防ぐためにあるよ。
・地面の中を流れる水がふえると地すべりなどが起きやすくなるよ。
・田んぼは地面にしみこむ水を減らしているよ。
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