天の声と一緒に中田の棚田の再生活動を見守ることになったイモ太。
長くて急な坂道を歩きながら棚田に向かっています。
その道中、イモ太はふと疑問が浮かんだようです。
「棚田ってどんな場所のことを言うんだろう?」
ふぅ、ふぅ…。急で長い坂道だね。
ふぉっふぉっふぉっ(笑)。そりゃ、棚田じゃからな。
棚田、棚田ってさっきから言ってるけど、ふつうの田んぼと何が違うの?
いい質問じゃ!!
「棚田」と言うのは、ここみたいに山の斜面や谷間にできている階段状になった田んぼのことを言うんじゃ。
へぇ~。でも、なんで「棚」?
ほれ、横から見ると、人間が使っている「棚」のように見えんか?
う~ん、まぁ確かに…。
ふぉっふぉっ。ウソを言っているように思うじゃろうが、実際に昔の人にはそう見えたんじゃ。その証拠もあるんじゃぞ。
そうなの?
ず~っと昔、1406年に書かれた書物(高野山文書)に、「~棚ニ似タル故ニ タナ田と云」という文章が残っていて、「棚に似ているから、棚田と言おう」という意味なんじゃ。
なるほどね。高野山の書物ってことは、和歌山で生まれた言葉なの?
おっ、よく気づいたの!!そうじゃ、「棚田」という言葉は和歌山で生まれたんじゃ!!すごいじゃろ。
すごい!!
ちなみに、田んぼが階段状になっている場所は「棚田」以外にも、「千枚田」と呼んだりすることもあるんじゃ。他にも、畑が階段状になっている場所は、「段々畑」と呼ぶぞ。
ちなみに…棚田は階段状になっていれば、全て棚田というわけではないよ。
農林水産省では、傾斜1/20(20m進んで1m高くなる)以上の角度の階段状の田んぼを棚田ということにしています。
天の声と一緒に棚田へ向かうイモ太。
棚田のことを少しだけ知れたようです。さぁ、棚田までもうひと歩き!!
今回のポイント
・棚田は山の斜面にある、階段状になっている田んぼのことを言うよ。
・「棚田」ということは和歌山でできた言葉だよ。
・畑が階段状になっている場所は、「段々畑」と言うよ。
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