棚田を見回してみると、草がたくさん生えている場所がチラホラ。
この場所は一体なんだろう?
ねぇねぇ、さっきから気になっていたんだけど、草がたくさん生えている場所がところどころあるね。あの場所は、何かに使っているのかな?
あの場所は、もともと田んぼじゃったんじゃ。今は、休耕地、耕作放棄地なんて呼ばれているの。
休耕地、耕作放棄地?
どちらも田んぼとして使われていない農地ということじゃ。休耕地は、農業をお休みしている場所のことで、耕作放棄地はもう農業をする予定がない場所のことを言うんじゃ。
じゃあ、耕作放棄地はもう田んぼに戻ることがないんだ…。
そうなんじゃ。最近は耕作放棄地が増えているんじゃよ。
そんなぁ、ぼくたちのお家がなくなるってことだよね。
耕作放棄地がふえているのは、人間たちの生活が深く関係しているんじゃ。
田んぼなどの農地がある地域では人が少なくなっているんじゃ。便利な都会に引っ越したりする人が多いからのぉ。
そして、人が少なくなった地域では、農業をやっていた人たちが歳をとって、農業をする人が減っているんじゃ。
田んぼのある場所の人が減って、農業をする人もおじいちゃん、おばあちゃんになって、農業できなくなっているってことだね。
そうじゃ。その結果、耕作放棄地が増えているんじゃ。
かなしいね。
これは中田の棚田だけじゃなく、日本全国どこでも起きている問題なんじゃ。
ぼくに何ができるかなぁ…。
まずは、たくさんの人にこのことを知ってもらうことからじゃな。
そうだね!!ぼく頑張るよ!!
田んぼが減っている理由を知ったイモ太。
耕作放棄地がふえないように頑張ることを決意したようです。
今回のポイント
・農業をしていない農地は、休耕地や耕作放棄地と呼ばれる場所だよ。
・耕作放棄地が増えている理由は、農地のある地域の人が減っていること、農業をしている人が歳をとっていることなどがあるよ。
・耕作放棄地がふえていることは、日本全国どこでも起きていることなんだ。
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